(火)ココロ

■今日から自宅へ、一泊二日。明日の朝方10時に断酒会の見学へ行く為。

偶然、地元(地名は伏せる)から都内、しかも近場に来ている友人のエッちゃん(仮名)と、タイミングに恵まれ、我が家で、会うことに。

支度や移動で、1時間ほど掛かると言うので、わたしは、おニューの、ノーパソに諸々ソフトをダウンロードしつつ、田山さん(仮名)と金田さん(仮名)のグループLINEで、統合失調の病状から、被害妄想の炸裂している田山さんを、金田さんと、どうしたものかとアドバイスを出し合い、朝に食べてから昼を食べてなかったので、病棟では絶対に出ないであろうもので、好物…と、考えて洋食屋さんに、ひとり、オムライスを食べに行った。オムライスには拘りがあって、タマゴでしっかり包まれ、デミグラスソースでなくケチャップの掛かった、家庭的なオムライス…、小洒落た風は嫌い。運良く、その洋食屋さんは、トロトロタマゴのやデミグラスソースのやつの端に追いやられ全く目立たないところにわたしの理想のオムライスの食品サンプルが、ディスプレイされていて、小洒落たのより数百円も安く、それを食べることにした。店内はカントリー調で、可愛らしい三つ編みをした女性が赤と白のフリフリしたチェックのエプロンで席へと案内してくれて、お冷を頼んだら、コップに大きなボトルで注いで、そのボトルごと置いていってくださる素晴らしいサービスだった。注文してからオムライスが来るまでも早くて、でも味はやはり家庭的で好みだし、鶏肉とベーコンが入っていたのも、嬉しかった。

店を出た頃には、エッちゃんを迎えにいく丁度良い時間で、そのまま、駅で落ち合い、ダイソーで日用品を買って、部屋に着くなり、マシンガントーク。息が切れるほど笑いこけて、各々の目標や、なりたい自分のビジョンについてなど、真面目な話もして、あっという間に、夜になり、(落ち合ったのは16時ごろ)エッちゃんを見送って、またグループLINEをみたら、やっぱりまだまだ田山さんは絶不調。金田さんは半ば呆れてしまっているし、こんなでも一応、ひとが困ったりしていると、弱々しくも正義感というのが芽生えるもので、頭を捻って、文章や様々な対処法を、メッセージにして、子犬の「無理しないでね」と吹き出しに書いてあるスタンプを押して、田山さんが落ち着いてくれるように、と、いまも、考えている。

関わって、親しき仲になったひとに、優しくありたいと思う。わたしも弱いからだ。弱いし、すぐめげるし、傷つくし、人間は、未知で、まどろっこしいし、めんどくさいし、当てずっぽうだけど、たまに振り回されるのも、これは、優しいのと違くて、思考をシェアすることにスリルと好奇心を覚えるのだ。それと交互ににこやかに優しくも、したかったり。他人に厳しくしたって、心地の良いものではないから、防衛、反射的本能で勝手にお人好しになっているだけ。

みんな、道に迷っている、わたしも、昨日も今日も明日も、直視できないくらい、暗い暗い道筋のなか、目を凝らして光を探している。悩むのが好きなだけかもしれない。

 

おわり